中学受験あれこれ① 灘中学
灘中学
言わずとしれた関西の雄。なおクイズも強いです。
国語200点、算数200点、理科100点と、関東の学校とは違い社会がありません。※なお、高校からも入学できますが、高校入試にも社会はありません。
これは「社会は中学校に入学してからも何とかなる」という意識が灘の生徒・先生の中にあるからと考えられます。
※確かに灘の生徒は理系が多く、地理なんかはすぐ理解してしまいます。
それに追随して関西の男子校はほぼ3科目校がほとんどです(東大寺学園【4教科受験も可能】、西大和【東大寺と同じ】、甲陽学院、六甲【以前はあったが、社会をなくした】、共学化した高槻や洛南も三科目受験可能)。
ただ、社会がある学校は社会はそこまで社会の問題は難しくありません(東大寺は除く。おそらく僕の肌感覚では東大寺は日本で一番むずかしい社会の問題を出す学校です)。
国語は語句問題中心の1日目、読解問題中心の2日目にわかれます。
数学はスピード重視の1日目(12~14問を60分で解かされます。昔はもう少し多かったように思います)、思考力重視の2日目にわかれます。


上記の通り、一日目はいかに早く(平均5分)で上のレベルの問題を処理できるか。
二日目は5のような難問をじっくり解けるか、に分かれます。著作権の関係があるので国語はご自分で見ていただければと思いますが、パズルのような問題が出ます。
※以前は「口に画数2画をたしてできる漢字を10個書け」のような問題があったように思います。「田」「目」以外で…だったでしょうか。
理科もかなりの思考力を要求されます。
ここを目指すのであれば、ジュニア算数オリンピックなど、文系数学のような暗記ではどうにもならん算数を知る必要がありますね。
国語は、同じ兵庫県の甲陽学院中学校・高等学校ほどではないもののかなりの論理展開を要求されます。
ただ、私の肌感覚では甲陽のほうが「真面目」。がっちりとした国語力が必要ですね。
なお、制服はありません。
校則もほとんどありません。自由な学校です。
先輩の講師に言わせれば、昔は髪の毛を紫にしていた生徒もいたとか。
私が教えていた生徒には元素記号および番号を当時わかっていたローレンシウムまで全部言えた生徒とか、
私に対抗して円周率を一週間で100桁憶えた生徒とかいましたが、
どちらかというと「変わった天才肌の子」が多い印象ですね。
なお、中学受験の基本として、繰り上げ入学もあります。合格最低点より10点以上下でも合格した例もあります。
灘中1日目の算数はこちら、2日目はこちらからどうぞ。
次回は女子の雄、「神戸女学院」を取り上げます。
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