中学受験あれこれ② 神戸女学院中学部
こんにちは。行政書士の森です。
今回は神戸女学院中等部のお話です。

神戸女学院中学部は、中学受験のみのミッション校です。高校から入ることはできません。
関西の女子中学校としては最難関の学校として有名です。
また、内部の方針のためか、どこの学校に何人合格したか、という実績をあまり公開しない学校としても知られています。
ベールに包まれていますが、おそらくそこまで厳しい内情ではないのではないでしょうか。
一部掲示板には色々と憶測が飛び交っていますが、少なくとも医学部・薬学部系に関しては私の経験上何人もの合格者を知っています。
特色として、
・関西では珍しく4科目を徹底している学校である
・女子校であるが、制服がない(校章はつけないといけない)
・約120名しかいないので、仲間ができやすい
・お嬢様学校のイメージがあるが、意外と中ではサバサバしている子もいる
・山の上にあるので少々きつい(岡田山といいます。阪急電車の門戸厄神が最寄り)
・外の大学を受験する方が多い
卒業生としては大橋未歩さんが有名で、「あいつ今何してる?」で取り上げられたこともあります。
受験の特色としては「体育」が120年間続いていることと、(これは今も)
教室に入ってからは参考書などのたぐいを一切見ることができないこと。(少なくとも私のときはそうでした)
馬跳び(跳び箱)が受験にあったため、勉強に疲れた女生徒と近くの公園で馬跳びをしていたこともありました。
現在はコロナなどの影響により、バスケのシュート、縄跳び(二重跳び)、器械運動(後転)、ハンドボール投げ(年によってかわりますが、バスケはずっと行われています)になっています。しかも単なる体力測定ではなく、立派は「試験科目」であり、点数が入ります(2022年度入試は20点の配点)
※なお、バスケのシュートには攻略法があります。
算数の問題は男子校よりはやさしく、コツコツとやっている生徒であれば一回は見たことのある問題が出てくるでしょう。対して国語は難しいです。
例えば以下の問題。

神戸女学院を目指す生徒であれば、(1)は数秒、(2)もおそらくおうぎ形の中心角を「円は中心と結べ」の原則のもとで対称性を利用して90度と求めることができるのではないでしょうか。あとは絶対どこかで見たことがある頂角30度の二等辺三角形は1辺×1辺×1/4で出すことができます。
なお、私の専門教科の社会ですが、正誤判定問題が毎年のように課されており、
・フェイジョアーダはブラジルの豆料理
・韓国の旧正月…ソルラル
のように、マニアックな問題も出ます(ただ、世界地理が正誤判定のときは問題のレベルが跳ね上がりますが、公民がここ数年は正誤判定になっており、そこまでものすごく難しい問題ではなくなっています)。
※ただし今年の入試にはローリングストック法という、日常的に非常食を食べて、食べたら買い足すという行為を繰り返し、常に家庭に新しい非常食を備蓄する方法が組み合わせ問題で出されています。語句記述や選択問題でも、奥州街道の区間や祇園祭、飛鳥宮などマニアック(に見える)出題がありますが、これは理由があります。
国語について、今年は開高健氏の文章が出されたようですが、以前のような外国語文学の問題は影を潜め、日本人作家によるちょっと古めの文章が採用されていることが多いようです。文章が異常に長い年度がありますので、いくら男子に比べて女子は国語が得意な生徒が多いといえども、ここは注意が必要かなと思います。
個人的には面白い問題をだす学校です。
最難関ということもあり、特徴的な学校ですので、もし目指される場合は塾の通塾をおすすめします(できれば四年生から)。
入ってからの仲間、友達がすごく重要ですので。一学年の人数が少ないですからね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回は「開成中学」を取り上げたいと思います。
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