僕を変えた本①「るろうに剣心」

幕末・明治という混沌と秩序の間の時代に生きた「緋村抜刀斎」、そして「緋村剣心」という一人の剣客を通して
明治期を描く少年漫画、「るろうに剣心」。
1994年12月に連載がはじまったこの作品は、僕の人生をまるっきり変えてしまったといって良い

るろうに剣心 北海道編7巻森所有。永倉が映っている

当時僕は16歳、高校一年生。
クイズに目覚めて自宅から電車(長崎では汽車という)で一時間半という長い距離での通学が始まって1年数ヶ月。
テスト週間で部活がなく、佐世保のある書店に行って手にとったのがこの「るろうに剣心 7巻」(wikiによると発売日は「明治十一年五月十四日」1995年10月9日第1刷発行とのこと)であった。

「るろうに剣心 7巻」森所持

その当時、私は幕末好きの父に「奇兵隊と新選組って違うの?」と聞いて説教を受けるほどの幕末音痴であった。
その後父は司馬遼太郎「竜馬がゆく」を全巻買ってきた(なお父は山岡荘八の三国志が一番好きだそうだ)。

ただ、この「るろうに剣心7巻」が僕の一気に変えた。

多少遅咲きの中二病を患っていた僕は、斎藤一に一気に持っていかれてしまったのだ。
僕の中での最高の「ダークヒーロー」。

僕は斎藤一に夢中になった。左利きなのは事実、平突きを得意としていたのもどうやら事実。

「るろうに剣心 七巻」より、斎藤一の唯一にして最強の技・「牙突」森所有



少したって「月華の剣士」というSNKの格闘ゲームが出るのだが、おそらく僕は鷲塚以外使っていなかっただろう(このゲームは鷲塚はあまり強くないのだが、『最終狼牙』が好きすぎたのである。絶対牙突を意識しているに違いない)。

「月華の剣士」 鷲塚慶一郎の「最終狼牙」

当時は新選組系の小説や漫画も少ない。情報も少ない。
とにかく読み漁った。その中で司馬遼太郎「燃えよ剣」は避けられなかったし、個人的に子母澤寛などたくさんの作家を読み漁り、
渡辺多恵子「風光る」もみなもと太郎「風雲児たち」も読んだが、やはり斎藤と土方は僕の中で例外だったのだ。

僕はこの「るろうに剣心 7巻」を読んでいないときっと歴史を大学で学んでいないし、
塾講師で社会を教えようとも思わなかっただろう。

社会で幕末明治に時間をかけ、上司に怒られる。
今はアルバイト講師の管理の際にも、時間配分や自分の話をしすぎないように大学生に伝えることもあるし、
社会以外もたくさん教えるようになったが(現在の僕の授業の配分はほぼほぼ高校英語と高校数学である)、
いつでも新選組について二時間話をできる準備をしている。

土方、近藤、沖田、斎藤、永倉、山南、芹沢、新見、原田、山崎、島田……
僕の中には常に、負けを悟りつつも最後まで武士であることを願った新選組がいる。

常に二番手が好きだと言い続けているのも土方の影響が大きいだろう(また、斎藤も?)。
山南、ミスタ、木暮くん……僕は副キャプテンが好きなのだ。

今は「ちるらん」を読んでいるが、もう北海道編で佳境。
さて、新選組を扱う漫画は現れるか、楽しみである。

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