リサイクル業が古物商等の許認可であるのに対し、産業廃棄物処理業は非常に大掛かりなものとなります。
まず、産業廃棄物の処理業務そのものに数種類あり、収集運搬業(積替え保管なし)、収集運搬業(積替え保管あり)、中間処理、最終処分、施設設置許可、優良事業者認定、再生事業者登録などが主な業務になります。その中でも最も多くを占めるのが収集運搬業です。このページでは、収集運搬業に限らず、産業廃棄物処理業許可の種類と処理の流れについて説明します。

収集運搬業

文字通り、廃棄物を収集し、中間処理場や最終処分場に運搬する業務のことです。
排出事業者から委託され収集した産業廃棄物を中間処理場へ運搬し、中間処理場から最終処理場へ運搬します。

処分業

処分業の区分は、「中間処理」と「最終区分」に分けられます。

  • 中間処理
    選別、破砕・脱水・焼却・中和・溶融・固化・油水分離などによって、減量および無害化が行われ、その過程で発生した「リサイクル可能なもの」については売却などの処分がなされます。
    例としては、解体工事現場から出されたコンクリートのかたまりを破砕処理してコンクリート工場へ骨材として搬入したり、金属くずとして中間処置場に搬入された後に、選別されて金属機械工場へ送られて新しい金属に生まれ変わるなどがあります。
  • 最終処分
    中間処理場でリサイクルできなかったものを、最終的に土の中に埋め立てたり、海洋投棄を行ったり、その場所で産業廃棄物を保管する施設のことを最終処分場といったりすることがあります。最終処分場の目的は「安定化」であり、安定化とは環境に悪影響を及ぼさないようにすることです。
    最終処分場には、「安定型最終処分場」「遮断型最終処分場」「管理型最終処分場」の3つがあります。

最新の産業廃棄物の処理状況

令和元年の調査によると、総排出量約379,753千トンのうち、中間処理されたものは約299,982千トン(全体の79%)、直接再生利用されたものは約 75,532 千トン(同 20%)、直接最終処分されたものは、約 4,239千トン(同 1%)となっています(環境省・産廃排出・処理状況調査報告書による)。また、中間処理された産業廃棄物約 299,982 千トンは、約 170,233 千トン減量化され、再生利用(約 124,846 千トン)または最終処分(約 4,912 千トン)されました。

合計では、排出された産業廃棄物全体の 53%にあたる約 200,378 千トンが再生利用され、2%にあたる約 9,152 千トンが最終処分されたことになります。

業務の手順

一般的に見て、産廃業の業務の手順は、「事前調査(立ち入り調査、生活環境影響調査、役所調査、住民等説明会)」→「廃棄物処理施設設置許可」→「廃棄物処理業許可」となります。

また、排出事業者は収集運搬業の許可を取得している収集運搬業者や中間処理の許可を取得している処分業者などを事前に委託契約を結んで、排出した産業廃棄物の処理を行うことになりますが、その中でどのような経路をたどって廃棄されたかを把握する必要があります。そのために必要なものがマニフェストであり、紙マニフェストと電子マニフェストの二種類があります。

マニフェストには、マニフェストを流通させる関係者(委託者、収集運搬業者、中間処理業者、最終処分業者など)、マニフェストの対象となる産業廃棄物の特定(産業廃棄物の種類、数量、荷姿など)、産業廃棄物の処理方法(産業廃棄物の処理方法や、最終処分の場所など)、処理した日付(マニフェストの発行日、運搬終了日、処分終了日、最終処分終了日)を記載することになっており、排出事業者と処理業者の双方が5年間保管しておかなければなりません。

産廃処理業者は講習会の受講が義務付けられており、そちらのほうは以下のHPで確認することができます。(公益財団法人・日本産業廃棄物処理振興センターによる)また、都道府県の協会も設置されており、基本はここで講習や試験などが行われることが多いようです。(九州はこちら

報酬額の目安

かなり大型な案件になり、2~3年の時間が必要な場合も珍しくありません。

・一般廃棄物収集運搬業 許可申請 〔積替保管を除く〕…100000円
・一般廃棄物処理業 許可申請 〔積替保管を含む〕…200000円
・一般廃棄物収集運搬業の事業範囲変更許可申請 〔積替保管を除く〕…100000円
・一般廃棄物収集運搬業 更新許可申請 〔積替保管を除く〕…100000円
・一般廃棄物収集運搬業 更新許可申請 〔積替保管を含む〕…60000円
・産業廃棄物収集運搬業 許可申請 〔積替保管を除く〕…100000円
・産業廃棄物収集運搬業 許可申請 〔積替保管を含む〕…200000円
・産業廃棄物処収集運搬業変更許可申請〔積替保管を除く〕…100000円
・産業廃棄物処収集運搬業変更許可申請〔積替保管を含む〕…100000円
・産業廃棄物処収集運搬業更新許可申請〔積替保管を除く〕…90000円
・産業廃棄物処収集運搬業更新許可申請〔積替保管を含む〕…200000円

なお、当事務所ではこれ以上のお代金をいただくことはございません。